ジャパン・ツーリズム・アワード

第8回「ジャパン・ツーリズム・アワード」受賞取組決定

世界で起こっているさまざまなパラダイムシフトに対応すべく、ツーリズムもニューノーマルに向けた変化が強く求められています。どのような困難や制約の中にあっても、旅行者・生活者の Well-being(※) を実現する。雇用機会の創出などを通じて地域の経済社会の活性化を果たしていくことはもとより、国境や地域を越えた相互理解の深化を実現し、日本のみならず世界の成長、ひいては平和の実現をけん引する。こうした「旅のチカラ」の再生と持続可能性を確保していくために、ツーリズムは進化し続けなければなりません。
そしてその実現に向けて、地域社会への貢献、安心・安全の確保、生産性の向上、環境への配慮など、ツーリズムが取組むべき課題は多岐にわたります。
ジャパン・ツーリズム・アワードは、「旅のチカラ」の再生と持続可能性の確保につながる組織・企業・団体・個人の取組を参考となる事例として表彰し、ツーリズムEXPO ジャパンとの連携により、優れた受賞取組をモデルケースとして広く世の中に知らしめ、さらなるツーリズムの発展に貢献していくことを目的とします。

(※) Well-beingとは「肉体的にも精神そして社会的にもすべてが満たされた状態」にあることを指しています(世界保健機関(WHO)の定義より)

応募について

募集領域

(1)国内・訪日領域
   日本国内旅行および訪日外国人旅行の拡大・活性化への取組

(2)海外領域
   日本国外における旅行需要の拡大・活性化への取組(日本からのアウトバウンドも含みます)

応募対象者

国、政府、観光局、大使館、自治体、観光協会、DMO、NPO法人、旅行会社、運輸・交通機関、宿泊、流通、食品、ICT、農林水産業・加工業、伝統工芸、みやげ品制作、販売業、TV局、新聞社、出版社、フィルム・コミッション、スポーツ・コミッション、産業観光などでツーリズムの拡大に資する事業展開をしている組織、企業、団体
観光の振興・発展に貢献した個人

応募対象となる取組

(1)持続可能な観光地域づくりへの取組
(2)国際相互交流促進への取組
(3)国内交流拡大への取組
(4)アウトバウンド拡大への取組

応募締切

応募締切:2024年5月31日(金) ⇒ 2024年6月7日(金)23:59 まで

※応募データ登録時刻によります
※締切間際の応募は通信状態により締め切りに間に合わない場合がありますのでご注意ください

応募方法

応募フォームに従って取組概要を入力の上、応募ください。
A4 用紙3 ~ 5 枚程度にまとめた取組概要を補足する資料を添付して頂くことを強く推奨いたします。
(連続応募の場合、前回応募からの進展部分を記載してください)
画像等の添付も応募フォームよりアップロードできます。
(必ずキャプションをつけて頂き何の画像か分かる様にしてください)

審査について

審査のポイント

(1)革新性
・取組自体がイノベーションを促進し、新しいビジネスモデルとして新たな市場を開拓しているか
・観光DXの推進による旅行者の利便性向上や観光産業及び地域産業の生産性向上等へ貢献しているか
・イノベーションの取組が地域経済の活性化及び地域・産業等の持続可能性の向上に新たな地平や展開をもたらすものであるか

(2)事業性
・観光地・観光産業の高付加価値化等の取組による「稼ぐ地域」の実現や観光産業の収益力向上等へ貢献しているか
・収益・財源確保が見込まれ、利用者の満足度が高い等、市場に受け入れられている取組であるか
・持続可能な観光の推進に向けた取組の継続性や実効性を高めるものであるか
※取扱人数、来訪者数、取扱件数、実施回数、観光消費額、経済効果等の具体的な実績、見込み、目標を明記すること

(3)持続可能な観光への貢献
・持続的に取組を実施していくことが可能であるか
・環境への配慮、歴史・文化遺産等の地域資源の活用・保全、人材育成、ユニバーサルデザイン、ダイバーシティ、リスクマネジメントなど持続可能な社会の実現に貢献しているか
・強靭さ(レジリエンス)を備えた取組であるか

(4)地域活性化への貢献
・多様なステークホルダーと連携し、地域社会の発展に貢献した取組であるか

各賞(予定) 第8回(2024年)

  • 国土交通大臣賞
  • 経済産業大臣賞
  • 観光庁長官賞
  • 実行委員長賞
  • UN Tourism 特別賞
  • 審査委員特別賞
  • 学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード
  • 入賞

※UN Tourism は国連世界観光機関(UNWTO)の通称

第7回 ジャパン・ツーリズム・アワード受賞結果

過去の取り組み

2023年(第7回) 国土交通大臣賞

応募団体 沿線まるごと株式会社
取組名 過疎高齢地域での「沿線まるごとホテル」プロジェクト
評価のポイント 駅と周辺の地域コンテンツを面にして地域全体を1つのホテルと見立てた世界観が素晴らしく、空き家はホテルの客室に、無人駅はホテルのフロントになど地域課題を顧客価値へと転換し魅力に繋げている点を高く評価した。他の過疎地域の鉄道路線維持の一つの方策としても期待したい。

2023年(第7回) 観光庁長官賞

応募団体 株式会社コラレアルチザンジャパン
取組名 「観光客と職人の新たな付き合い方」による伝統工芸の再興
評価のポイント 職人を生かした多角的な観光まちづくりの画期的なモデルであり、空き家の解消や伝統工芸の担い手獲得への期待など、多様な経済社会効果が出ていることを高く評価した。

2023年(第7回) 観光庁長官賞

応募団体 株式会社かまいしDMC
取組名 震災復興とゼロからの持続可能な観光地域づくりの実践
~まち全体を屋根のない博物館に~
評価のポイント 持続可能性を徹底的に追求しつつゼロから観光地を作り上げた DMO のモデルとなる取組として高く評価した。観光素材は人や生業で、観光は副業とする新たな地域主導の観光政策として今後に大きく期待したい。
©かまいしDMC

2023年(第7回) 観光庁長官賞

応募団体 株式会社トラベリエンス
取組名 世界中の旅行者と世界中のツアーガイドをマッチングする
観光ツアーマーケットプレイス「GoWithGuide.com」
評価のポイント 多様化する個人需要に対応して全世界のツアーガイドとのマッチングにより旅行をより満足度の高いものにしており、ウォーキングや公共交通機関を利用することで環境へ配慮している点を評価した。今後のアウトウンド需要拡大への貢献に期待したい。

2023年(第7回) 実行委員長賞

応募団体 インド・タミル・ナドゥ州政府観光省
取組名 マナール湾エコツーリズム
評価のポイント マナール湾エコツーリズムプロジェクトにおけるツアー造成を通じた地元への経済貢献だけでなく、地域の独特な生態系保護の活動及び環境保全の促進や雇用創出に繋がる取組であり、今後のエコツーリズムにおける新たなカタチを具現化できている点を評価した。

2020年(第6回) 国土交通大臣賞

応募団体 奄美イノベーション株式会社
取組名 集落文化×「伝泊+まーぐん広場」が創る 「日常の観光化」を国内外へ展開
評価のポイント 空き家等を活用し、集落の中に宿泊するというキラーコンテンツに頼らない「集落文化の日常を観光化」する新しい旅のカタチの提案である。観光客誘致だけでなく、地域住民の雇用促進や、観光客と地域住民が集う場を設けることで、住民と観光の垣根を無くす等、社会性の高さも評価された。

2020年(第6回) 観光庁長官賞

応募団体 一般社団法人大雪カムイミンタラDMO
取組名 『Mountain City Resort』ブランドの形成と地域づくり
~誰もが上質で豊かな「滞在時間」を満喫できるエリアを目指して~
評価のポイント 緻密なマーケティングの上に成り立つ地域ブランディングを幅広く展開するとともに、多言語対応はもとよりMaaSの活用など、地域DMOとして多くの模範的取組があることを評価した。

2020年(第6回) 観光庁長官賞

応募団体 JTB 九州&離島アイランドホッピングプロジェクト
取組名 JTB 九州&離島アイランドホッピングプロジェクト
評価のポイント 島国である日本の特徴を活かしチャーター機によるアイランドホッピングで離島観光を手軽なものにさせるとともに、きめ細やかなコンテンツ設定により独自性も高い。また、他の地域への展開の可能性など、発展性も評価した。

2020年(第6回) 観光庁長官賞

応募団体 株式会社 ミキ・ツーリスト
取組名 現地発着・次世代型周遊バスツアー「JOIBUS(ジョイバス)」
世界の旅行者と一緒にヨーロッパ周遊!
評価のポイント FIT時代に即し1名でも催行する顧客利便性 の高さや、日本語対応により日本人が安心して利用できる他、長年にわたって欧州への日本人旅行者を受け入れてきた同社ならではのきめ細やかな対応を評価した。

2020年(第6回) エクセレントパートナー賞

応募団体 カタルーニャ観光局
取組名 VRゲーム「レジェンド・オブ・カタルーニャ バルセロナの地」
評価のポイント VRを活用してゲームを楽しみながらカタルーニャの文化、歴史、自然などを体験し、知識を深めることができる斬新的な発想でゲームの無料配信をスタートし、コロナ禍で国際的な往来が制限される中、カタルーニャの魅力を疑似体験で訴求できた手法を高く評価した。

2019年(第5回) 国土交通大臣賞

応募団体 株式会社百戦錬磨
取組名 農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス
評価のポイント 訪日客を対象にした新しい宿泊スタイルの提案である。農家など外国人の受入に不安のある施設の課題解決にきめ細かく対応する取組は先駆的かつ発展性の高く、地方へのインバウンド誘致の切り札になることを期待する。

2019年(第5回) 観光庁長官賞

応募団体 佐賀嬉野バリアフリーセンター
取組名 嬉野温泉のバリアフリー化は第5段階へ~民間救急との連携~
評価のポイント 医療機関と協力して障がい者、高齢者など一人では入浴困難な人々のサポートをして安心・安全に温浴を健常者同様に楽しむことから、極めて社会性の高い取組と評価した。

2019年(第5回) 観光庁長官賞

応募団体 一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー
取組名 聖地・熊野における地域ぐるみの新しい観光モデルへの挑戦
評価のポイント 世界遺産「熊野古道」を地元住民・企業との連携と理解のもと保存と継承を進め、多くの来訪者を受け入れる実績を持つ持続的かつ社会性の高い取組と評価した。

2019年(第5回) 観光庁長官賞

応募団体 パラオ政府観光局
取組名 世界初の環境保護誓約「Palau Pledgeの創造」
評価のポイント 世界自然遺産のパラオ諸島を持つパラオ政府が自然環境保全を目的として、国外からの旅行者に自然保護を誓約させることは画期的であり、かつ環境保護教育を実施するなど、持続的発展につながる社会性そして発展性の高い取組であると評価した。

2019年(第5回) エクセレントパートナー賞

応募団体 フィリピン観光省
取組名 ボラカイ島の復活 ツーリズムの持続的発展に向けて
評価のポイント 半年にわたるボラカイ島への観光客受入れ停止により自然が蘇ったことで、質の高い観光を続ける道筋を作ったことは、社会の持続的発展においてツーリズムが果たす素晴らしい事例となった。オーバーツーリズムの課題解決のための好例として、きわめて社会的かつ先進的な取組として高く評価した。

2018年(第4回) 大賞

応募団体 一般社団法人雪国観光圏
取組名 地域連携DMOによる新たなブランドづくり「真白き世界に隠された知恵に出会う」
評価のポイント 日本版DMOの先駆的な存在として、雪国の新たなブランドストーリーを3県7市町村が連携して構築するなど、持続可能な地域経営の取組みで、成果を上げている点が評価される。地域に根付いた暮らしや文化など新たな価値を創造し、マーケティングにより明確な顧客ターゲットを設定、顧客ニーズにマッチした商品開発、品質管理などを徹底している点も評価される。

2018年(第4回) エクセレントパートナー賞

応募団体 タイ国政府観光庁
取組名 タイ12の秘宝
評価のポイント バンコクを中心としてリピーターが8割の日本からの訪問客に対して、新たな12の旅行先を提案する取組で、文化や自然に溢れた未知の魅力に触れることで旅行客を増やしている。
ツーリズムEXPOジャパン推進室
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